巨済八景

外島/内島の秘境

一運面の東の海にある内島(アンソム)と外島(バッソム)は、湖に浮かんでいる帆掛け船のように美しい。内側にある島が内島で、外側にある島が外島。内島は常緑樹林と海岸にある岩が調和した美しい島で、ソイ灯台から眺めると亀が外島に向けて浮いているような形をしていて、「亀島」とも言う。外島は人間勝利の現場だ。天然椿の森に多くの種類の亜熱帯植物が一団となって壮観を成している。そこには奇怪岩石が様々な形をしていてみごとだ。この島には恐竜の足跡も発見されて学術的な価値も高い所だ。

巨済 海金剛(へクムガン)

生態的な保全価値の高いこの島の原名はカルド(葛島)だ。自然景観に秀でて1971年には名勝第2号に指定され、「巨済海金剛」として登載された。数億年の波と風で洗われて様々な形を演出する。獅子岩、弥勒岩、燭台岩、新郎岩、花嫁岩、骸骨岩、 帆柱岩などに囲まれた海金剛は、その昔、秦の始皇帝の命で不老長寿の草を探しに来たと言って「薬草島」とも呼ばれている。数十メートルの絶壁に刻まれた東屋と、十字になっている十字洞窟はまさに造物主の作品だ。また、獅子岩の間から出る日の出は幻想的だ。

鶴洞(ハクドン) 黒真珠 モンドル海水浴場

巨済市東部面鶴洞里にある。地形が鶴が翔く姿とそっくりだと言うことからその名前が付いた。モンドル(栗石)と呼ばれるさざれ石が長さ約1,2km、幅50m、面積は約100㎢に広がる浜辺の風景は、まさに独特で約3kmの海岸に沿って続く天然記念物第233号の椿林の野生群落地に、6月に来て9月に帰る大きさ約20cm程の、燦燗さと鮮やかさを誇る八色鳥が有名だ。
椿の花は2月下旬頃に花が咲き始め、満開の時期は3月中旬頃だ。春と秋には海金剛をはじめ、閑麗海上国立公園を訪れる観光客が、夏には避暑客が全国から集まって来る。

ヨチャ-ホンポ海岸の秘境

望山(マンサン)の麓に集まる島々の姿は、人々と助け合って暮す巨済の人々の姿を表しているような一枚の東洋画のようだ。海岸道路を歩きながら眺めると、構図を変えて見る何枚もの東洋画になる。日暮れの頃になると、俗事すべて落とすような洛陽。どれ一つとっても素晴らしい景色だ。登山客の感嘆の声をあげさせるにする望山に登ると、閑麗水島をひと目に見渡せることができ、海霧に包まれた多島海の風景が胸で感じる。点々とちらばる島々の間に落ちていく幻想的な洛陽は、下っていく足元を止めさせる。険しい山裾の下にあるヨチァ湾のモンドル海水浴場は波が寄せて自然の音をきかせては知らんふりをする。その自然の音を食べて育ったという自然産岩わかめは、長く続くこの浜辺の特産物だ。

鶏竜山(ケリュンサン)

巨済本島の真ん中にそびえ、いくつかの村にまたがる渓竜山。海抜566mの頂上に上ると、義湘大師が寺を建てたとい義湘台があり、尾根に沿って不二門岩、将軍岩、亀岩、将棋盤岩などの奇岩怪石や、秋になると銀色の燦爛たるススキが絶妙の調和を成す。その尾根に沿って見下ろすと、昔の巨済の地や巨済府のあった巨済面、屯徳面一帯はもちろんのこと、現在の市庁やサムスン重工業のある古県湾、キム・ヨンサム前大統領が生まれた長木面、デウ造船海洋のある玉浦湾が遠くにかすんで見えてくる。渓竜山の麓にある「巨済捕虜収容所遺跡公園」は、分断された祖国の痛みを抱えており、同民族でありながら共食いをするような辛い傷を取り出して見せることで怠惰な私たちを叱っている。

風の丘と神仙台

ハンモクを過ぎて海金剛に行く町角で北に向かうと、まるで絵に描いたような陶蔵浦村に出て、顔を上げると「風の丘」が水彩画のように目にはいってくる。また丘を上がって道路の南側にある展望台に立つと、仙人になって海を眺めることができる所がある。名付けて「神仙台」だ。「風の丘」は、帯が覆った丘ということで、昔の名前は「ティバッヌル」と呼ばれていた。長く続く清浄海域で囲まれたようになっており、常に潮風が訪れる人を迎える所だ。青い海とカモメがよく似合い、遠く離れた鶴洞黒真珠モンドル海水浴場や水産村が広がり絶景を成す。海と丘が調和しているのでドラマのロケ地としても脚光を浴びている所だ。
「神仙台」は、海を爽やかに見下ろすことができる所で、海辺に大きな岩があり、周辺にある美しい景観を携えて仙人になれる所だ。タポ島、天長山とともに五色岩、多島海の風景などを楽しむことができ、その裾に小さなモンドル海水浴場があって風情を加えている。

椿島 只心島(チシンド)

長承浦港から20分位島船に乗って行かなければならない島だ。
常に緑の常緑樹や多くの木々が原始林の姿を守っている。
特に椿が多く、「椿島」とも呼ばれる。天気の良い日は遠く対馬島が見えることもある所だ。
コバルトの海の上に浮かんだ水盤のようでもある。空を覆う森の道は、あちらこちらにあり、トンネルを通っていく恋人たちの耳には、メジロやヒヨドリの歌声がなつかしい。彼らの果てしない愛は真冬にも赤く椿の花で咲き始める。しかし、ここには日帝強制占領期間時代の残在物である軍事施設がまだ残っており、民族の痛い傷を見せている。

コンゴッチ

臥峴(ワヒョン)砂森海水浴場を過ぎて中に深く入っていくと、エグ村に着き、そこから小さな山を一つを登ると目の前に内島が目に入ってくる。内島に向かって下の山裾がコンゴッチだ。傾斜がひどいので石垣を積んで草花を植えて原始の自然と調和を成している。
ここには夫婦が力を合わせて段々畑農園を作った所で、険しい斜面でも石を集めて積み、そこに草花を育てた人間勝利の現場だ。鬱蒼と茂る林の下、石垣の間をくぐって海岸に出ると、まるい砂利の敷かれた浜辺がある。モンドルの色が光沢が出るというのは、原始の森を通って澄んだ青い海から田の海水がしらぬまに少しずつ擦った徳だという。